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ライバルは「LINE」

湖池屋が発表したポテトチップスの「バナナ味」と「もも味」は、その斬新さから注目を集めました。およそポテチらしからぬコンセプト。開発陣からは「ライバルはLINEだった」という意外な言葉が。突拍子もない商品が生まれた背景には、スナック菓子の置かれた環境の変化がありました。

2015年5月に発売された「バナナ味」と「もも味」は、「朝食としてのポテチ」という発想から生まれました。当初は、暖かくなる季節に合わせて「がっつりした肉系」という案も出ました。しかし「『暑い=肉』じゃベタ過ぎる」ということでボツになったそうです。開発陣がこだわったのは意外性です。そこにはスナック菓子の老舗としての危機感がありました。開発を担当した江口まいさんがこだわったのが「コミュニケーションツールとしてのお菓子」でした。

湖池屋によると、スナック菓子のユーザーは年々、高齢化が進んでいます。以前は、上の年代はおせんべい、若者はスナック菓子という区分けが出来ていたそうです。ところが今は、小さいころにスナックで育った40歳から50歳がスナック菓子のメインユーザーに。一方の若者は、お菓子も一人で食べる孤食化が進み、健康志向も強まり、そこに趣味趣向の多様化などが重なり、スナック菓子離れが進んでいるそうです。「そして、今や、ライバルはLINEなんです」と江口さんは強調します。若者にとって大事なのはコミュニケーションツール、つまり、話題になっているもの、ネタにできるものです。スナック菓子にとっては、コンビニのレジ前のドーナツと同じくらい、手頃な値段のLINEスタンプは競合品になっています。

芸能人のゆるキャラや、膨大なアマチュアクリエーターから繰り出される個性的なLINEスタンプに勝てる商品は何か。江口さんは「行き着いたのが、ポテチで朝食という突っ込みどころ満載のコンセプトでした」と言います。

コミュニケーションツールとしてのお菓子を追求するため、国内のソーシャルメディアはもちろん、海外スターのインスタグラムまでチェックしているという江口さん。「これからも、我々にしかできないチャレンジングなものを生み出していきたい。『湖池屋が今度は何かをやるのか』という期待に応えたいです」

ジャンルは違えど、競合することってあるんですね。こういう追求があの味を生み出したんだ…なんていうか、アイディアってどこからくるかわからないものですね。こういう面白い商品をこれからもどんどん開発していって欲しいです。